氷の上で戦うのは、これで最後と決めています。織田信成選手、37歳。

12月20日から始まる全日本選手権に、11年ぶりに出場します。

【橋本和花子キャスター】「11年という時の流れはどんな風に感じます?」

【織田信成選手】「僕が引退した時が2013年の全日本選手権で、長男が3歳だったですけど、今もう長男が中学2年生になって、11年ってものすごい年の流れやなと思いながら」

■ 高橋大輔さんや浅田真央さんらとともに日本のフィギュア界を盛り上げてきた

2010年のバンクーバーオリンピック。

織田選手は、チャップリンメドレーにのせて、コミカルな演技を披露。

高橋大輔さん、浅田真央さんらとともに、日本のフィギュア界を盛り上げてきました。

2013年に現役を引退。アイスショーへの出演やタレントとしても活躍していました。

■再び氷の上で戦うことを決めた理由

そして、2022年に競技に復帰。再び氷の上で戦うことを決めた、理由がありました。

【織田信成選手】「アイスショーとか本当にありがたいことに、出させてもらっている中で、『もっとできるかも』みたいな、自分の中の可能性、『おじさんでも回れるぞ』っていう」

それでも、今年で37歳。10代や20代の選手がしのぎを削るフィギュア界で戦うのは、並大抵のことではありません。

■「歴史を刻みたい」4回転ジャンプにこだわる

ひざに痛みを抱える中、織田選手がこだわったのが4回転ジャンプでした。

【織田信成選手】「37歳で全日本で4回転跳んでいる人ってやっぱ見たことないので。ちょっと歴史を刻みたいなという感じはあります。挑戦する事にすごく意味があると思うので」

何歳になっても挑戦できる。いや、年齢を重ねたからこそ伝えられることがあります。

■韓国から取り寄せたジャンプ強化マシーンで練習

【織田信成選手】「試合に出るってなると、(4回転)10回やって、10回成功できるようにっていう風に練習していくので。それだけ数跳ばないといけない」

その練習方法にも工夫が。4回転ジャンプを成功させるために、韓国から取り寄せたジャンプ強化マシーン。

日本で持っているのは織田選手だけだそうです。

■地元・大阪で開催される11年ぶりの大舞台

努力が形となって表れたのは、全日本の出場権をかけた西日本選手権。

冒頭の4回転ジャンプ、見事成功。

今シーズンのショートプログラム「マツケンサンバ2」のリズムに乗って、表現力の高い演技をみせます。

【織田信成選手】「マツケンサンバと言えば、どんな時でも楽しく明るくなれる曲で、楽しく皆さん盛り上げてくれて感謝しています」

2位と大差をつけて、全日本への切符を勝ち取りました。

現役生活の集大成。地元・大阪で開催される11年ぶりの大舞台へ、織田選手のラストダンスに注目です。

【織田信成選手】「地元・大阪にしっかり爪痕を、常に爪はギンギンに研いで、『爪痕を残しに行くぞ』というぐらいの気持ちで、『4回転…』という気持ちで、最後は笑顔で終われる全日本にしたいと思います」

(関西テレビ「newsランナー」 2024年12月16日放送)

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