ご当地プロレス団体「紀州ぶんだらプロレス」が15日、和歌山市中之島の県立体育館で興行を開く。目玉は、今回リングデビューを果たす19歳の女子レスラー。未経験から始めたニューフェースは「感情を爆発させ、今までになかった自分を表現したい」と思いを込めている。
デビューするのは、紀の川市出身の藤井瑠美愛(るみあ)さん。高校時代はソフトボール部だったが、それまでの運動経験はほとんどなかった。「体が硬く、マット運動も苦手」としながら、初陣に向けてトレーニングを重ね、懸命に仕上げてきた。
高校3年の秋、家族に内緒にしてまで入門を決意したのは、観戦してファンとの距離の近さと迫力に魅了されたから。そして「人と目を合わせるのも苦手」という内気な自分を変えたい思いも自身を突き動かした。
岩出市を本拠に興行を手がけるNPO「ドリームクリエイター」の米谷克己理事長(64)は「思い切りが良く物おじしない。お客さんにも伝わるよう感情を出してほしい」と期待を寄せる。
所属選手はいずれも“兼業レスラー”で、藤井さんも今年3月の高校卒業後は和歌山市内の飲食店でのフルタイム勤務と両立している。「自己表現は苦手だけど、元々目立つのは好き。こういう(ご当地の)プロレスがあると知ってほしい」と目を輝かせている。
興行は15日正午から。入場無料。土足禁止で板フロアに直接座るため、座布団やタオルケットの持参を呼び掛けている。問い合わせは米谷さん(090・3674・8790)へ。【藤木俊治】
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