体操女子の宮田笙子選手(20)=順天堂大=が飲酒と喫煙の発覚によりパリ五輪出場を辞退した問題で、日本体操協会の対応が不十分だとして、スポーツ庁が具体的な再発防止策など追加の報告を求めたことが10日、分かった。同協会は第三者機関による調査報告書を7日に公表したが、スポーツ庁は組織としての原因究明が不十分と判断した。
室伏広治長官は共同通信の取材に「よりよい協会になるために、きちんと取り組んでほしい」と述べた。スポーツ庁は報告書公表まで時間を要し、宮田選手が十分な弁明機会を与えられず、日本代表の行動規範が曖昧であるなどと指摘し、改善を求めたという。
報告書では、協会側の責任にも触れつつ「選手個人の意識によるところが大きいと言わざるを得ない」と総括。室伏長官は「選手に責任を取らせた印象だ」と話し、協会の姿勢を問題視した。
協会によると、日本代表主将に選ばれていた当時19歳の宮田選手は、モナコでの合宿中に喫煙の疑いが生じ、7月中旬に緊急帰国。聞き取り調査に飲酒と喫煙を1度行ったと認めた。(共同通信)
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