【ミラノ-トレンティノ】クラブ史上初の3位になり、喜ぶ石川祐希選手(後列右から3人目)らミラノの選手たち=イタリアのミラノで2024年4月27日(セリエA提供)
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 バレーボールのイタリア1部リーグ・セリエAはプレーオフ3位決定戦が行われ、石川祐希選手が所属するミラノ(レギュラーシーズン6位)は、昨季優勝のトレンティノ(1位)に第3、4戦で連勝し、通算3勝1敗でクラブ史上初の3位となった。来季の欧州チャンピオンズリーグ出場権も獲得した。

 石川選手は2試合連続で両チーム最多得点を挙げ、2試合ともMVP(最優秀選手)に選ばれた。石川選手にとっても、3位はセリエA通算9シーズンで最高成績となった。

 決勝も第3、4戦が行われ、高橋藍選手を擁するモンツァ(5位)が、今季コパ・イタリア優勝のペルージャ(2位)に続けて1―3で敗れ、通算1勝3敗で準優勝となった。

石川はMVP「応援が力になった」

【ミラノ-トレンティノ】笑顔を浮かべる石川祐希選手(左)=イタリアで2024年4月24日(セリエA提供)
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 3位決定戦の第3戦は24日、アウェーであり、ミラノは第1、2セットを競り勝つと、第3セットも25―14と圧倒し、ストレート勝ち。

 石川選手は両チーム最多18得点をマークした。スパイクで28本中、17本を決め、失点0、相手に与えたブロックポイントは一つのみと安定していた。

 第4戦は27日、ホームであり、ミラノはセットカウント1―1で迎えた第3セット以降、好調の石川選手にトスを集め、2セットを連取した。

 石川選手は両チーム最多28得点を挙げた。第3セットは9―9以降に10得点を挙げると、第4セットも9得点と決め続け、勝負強さが光った。【小林悠太】

石川選手の個人成績

プレーオフ3位決定戦第3戦

 18得点(スパイク17、サーブ1、ブロック0)▽スパイク決定率61%▽サーブレシーブ(A+Bパス)64%

プレーオフ3位決定戦第4戦

 28得点(スパイク26、サーブ2、ブロック0)▽スパイク決定率70%▽サーブレシーブ(A+Bパス)47%

石川選手のコメント(第4戦後)

【ミラノ-トレンティノ】3位決定戦第4戦で両チーム最多28得点を挙げてMVPを獲得した石川祐希選手(右)=イタリアのミラノで2024年4月27日(セリエA提供)
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 まず、3位になって(来季の欧州)チャンピオンズリーグの出場権を獲得できたことがうれしいです。

 また、今季最後の試合を勝利で終われて、たくさんのお客さんの前で良いプレーを見せることができました。個人的にも良い活躍ができたことは、評価できると思います。

 今シーズンを振り返って、目標が達成できずに悔しい思いですが、3位という結果で昨シーズンよりも良い結果を出せたことは何よりです。

 目標達成まであと一歩だったことに力不足を感じつつ、チームの中心としてチームを引っ張ってこられた手応えもあるので、まだまだ成長できると感じています。

 最後に、今シーズンもたくさんの応援をありがとうございました。皆さんの応援が間違いなく僕の力になりましたし、現地のサポーター、日本だけでなく海外から応援に駆けつけてくれた方、日本から応援してくださった方に感謝したいです。ありがとうございました。

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 バレーボール男子日本代表主将を務める石川選手が所属するイタリア1部リーグ・セリエAの最新情報を、原則として毎週月曜日にお届けしてきました。今シーズンは今回で終了します。

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