日本体操協会は7日、飲酒、喫煙問題によってパリ・オリンピック代表を辞退した宮田笙子選手(20)=順大=について、藤田直志会長による厳重注意を行ったと発表した。外部専門家による調査委員会の調査報告書を基に対応を決め、同日理事会で報告、承認された。また田中光・前女子強化本部長や当時のコーチらも会長からの厳重注意となった。
報告書によると、国内での強化合宿中だった7月4日、当時19歳の宮田選手が自室で喫煙と飲酒をした。その後、関係者からの情報提供で問題が発覚。宮田選手は事前合宿地のモナコから同18日に帰国し、協会などの聞き取り調査に喫煙と飲酒を認め、パリ五輪出場の辞退に至った。
協会は厳重注意について、法令や協会の倫理規定に抵触する行為はあったが「本人自ら出場を辞退し、既に大きな代償を払い、十分反省している」と判断し、倫理規定に基づいた処分は行わないという。
今後、協会ではコンプライアンス教育の改善、所属を超えたコミュニケーションの円滑化などを図っていく。宮田選手は9月の国民スポーツ大会に出場し、実戦復帰している。【角田直哉】
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