サッカー元日本代表で、ワールドカップ(W杯)に3大会連続で出場したMF稲本潤一選手(45)=関東1部リーグ・南葛SC=が4日、現役引退を発表した。
1999年の世界ユース選手権(現U20=20歳以下=W杯)では、国際サッカー連盟(FIFA)主催大会で日本初の決勝進出(準優勝)を果たし、その後の日本サッカー界をけん引した。昨季限りで引退した小野伸二さん(45)ら79~80年生まれの選手とともに「黄金世代」と呼ばれた。
東京都内で記者会見した稲本選手は「黄金世代」について、「自分はしがみついてここまできたので、もっとすごい選手もいましたし。79年組が残したものは今のサッカー界にもつながっている。刺激し合いながら互いが向上した。かといって毎回連絡取り合うわけではないし、いい感じの距離感でできている人間関係。ライバルという感じはないけど、誰かが試合に出てると頑張らないとな、と思えた」と語った。
45歳まで現役選手を続け、その原動力については「サッカーが楽しいことに尽きる。真剣勝負の中でポジション勝ち取って、試合に出る。この経験は何にも代えられない。自分の中では、やりきった思いが強い」と話した。【角田直哉】
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