打撃を指導する小久保裕紀さん(中央)=和歌山市梅原のノーリツアリーナ和歌山で、藤木俊治撮影

 和歌山市出身で、監督としてプロ野球・ソフトバンクを4年ぶりのパ・リーグ制覇に導いた小久保裕紀さん(53)の野球教室と講演会が11月30日、和歌山市梅原のノーリツアリーナ和歌山で開かれた。市軟式野球連盟学童部所属の児童約600人がプロの教えを学んだ。

 小久保さんは県立星林高出身。ダイエーなど現役19年間で通算2041安打、413本塁打をマークした。

 今回の催しは12月1日に開かれた小久保裕紀杯学童野球大会の20回記念事業。小久保さんはキャッチボールや打撃の基礎を手ほどきした他、ゴロの捕球について「球を追う時の手は体の近くに」「打球に対して頭を下げない」と助言した。

 講演では、小学2年でプロを目指すようになり、紀三井寺の長い石段で走り込みをした秘話を披露。「目標を口にするのは恥ずかしいかもしれないが、努力するきっかけになる。自分で自分のスイッチを入れうまくなって」と激励した。

 紀伊少年野球クラブの福田龍世さん(12)は「バットの出し方など話が分かりやすい。プロの練習を聞き、もっと走り込みを頑張ろうと思った」とうなずいていた。【藤木俊治】

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