<11月30日J1 磐田―FC東京 東慶悟選手のサムズアップ>
サッカーにおいて背番号「10」は特別な番号だ。華やかなプレーを見せる選手や得点を量産する選手などタイプはさまざま。その中で、FC東京の10番からは強い責任感を感じる。
今季、FC東京は2カ月勝ち星から見放され、苦しい夏場を過ごした。チームを救ったのは背番号10、東慶悟選手だった。9月の名古屋戦で今季初先発を飾ると、先制ゴールも決めてみせた。それから、チームは3連勝と息を吹き返す。
チームメートは皆、東選手の技術の高さを口にする。気の利いたパスの配給や1本のスルーパスで試合展開を変える力を持っているからだ。磐田戦では、CKから短いパスを受けるとクロスを送り、安斎颯馬選手のヘディングゴールを演出した。
長らくチームを共に引っ張ってきたディエゴオリベイラ選手が今季限りでの引退を発表した。今季、残り1試合。背番号10のパスから点取り屋の背番号「9」のゴールという、サッカーを象徴するようなシーンが見たい。【藤井達也】
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。