パリ・オリンピック・パラリンピックの日本選手団による応援感謝イベントが30日、東京・日本橋で開かれ、約100人の選手たちは3組に分かれて中央通りを約700メートルにわたって行進した。観客らに手を振ったりハイタッチしたりし、沿道に集まった約1万人に感謝の思いを伝えた。
パレードの出発式では、体操男子団体総合金メダルの萱和磨選手(28)が「(パレードで)オリンピックの熱い瞬間と熱い声援を思い出してもらえればうれしい。楽しんでいきます」、パラのバドミントン女子シングルス(車いすWH1)で連覇した里見紗李奈選手(26)は「皆さまの応援のおかげで大会期間、全力で走りきることができた。全力で楽しみながらたくさんの方にお礼を伝えたい」とあいさつした。
五輪で日本選手団の旗手を務め、フェンシング女子サーブル団体で銅メダルを獲得した江村美咲選手(26)はパレード後、「こんなにたくさんの方々が応援してくださっていたのだとより感じられて、ぐっとくるものがあった」と笑顔を見せた。
パラ競泳で2冠の木村敬一選手(34)は「(パリ・パラに出場し)スポーツには人の心を震わせる力があると改めて感じた。災害や戦争など苦しいところに直面している方がたくさんいる。アスリートとして何ができるのかを考えないといけない」と話した。
日本オリンピック委員会(JOC)と日本パラリンピック委員会(JPC)の共催。五輪、パラのメダリストが初めて合同でパレードを実施した2016年リオデジャネイロ大会後以来、8年ぶりの開催で、21年の東京大会後は新型コロナウイルスの影響を考慮して見送られていた。【森野俊】
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