大相撲の春巡業で豊昇龍(手前)と稽古する琴ノ若=埼玉県深谷市

大相撲春巡業は28日、埼玉県深谷市で行われ、全日程を終了した。琴ノ若は大関として初めて参加した約1カ月の巡業を「やれる範囲でやってきた。結構、幅広くタイプの違う人と稽古できた」と総括した。

琴ノ若はこの日、豊昇龍と大関同士の三番稽古(同じ相手と続けて取る)で11番取り、勝ち越した。落ち着いた相撲が多く、2日前に違和感の出た左足首も問題ない様子だった。

30日の夏場所番付発表から、横綱だった祖父のしこ名「琴桜」を襲名するため、「琴ノ若」として公式行事に参加するのは最後となった。「そんなに気にしていない」としながらも「この名前で(番付を)上がってきたから愛着がないとはいえない」と語った。

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