サッカーJ1で優勝争いをする3位のFC町田ゼルビアはホーム最終戦の30日、14位の京都サンガと対戦する。前節に新布陣がはまる会心の内容で6試合ぶりの勝利を挙げ、奇跡の逆転優勝に向けてチームの雰囲気は明るい。残り2試合で首位ヴィッセル神戸との勝ち点差は5。同日に神戸が勝つと、史上初となる昇格1年目での優勝はなくなるが、町田にとって好都合なデータもある。(加藤健太)

◆チームに戻った守備の躍動感

 3―0で快勝した前節、9日のFC東京戦は、今季初めて開始から3バックを採用。堅守を売りにするチームに守備の躍動感が戻り、9月14日の第30節でアビスパ福岡に勝って以来、2カ月近く続いた停滞を打ち破る白星を呼び込んだ。

FC東京戦で新布陣の3バックを採用した経緯を語る黒田剛監督=加藤健太撮影

 一貫してきた4バックからの布陣変更について、今月28日に取材に応じた黒田剛監督は「負けた(前々節の)サガン鳥栖戦の帰途で決断した」と明かした。  首位陥落した8月末以降、それまで封じてきた相手のクロスからの失点が目立ち始め、鳥栖にもサイドからあっさり崩された。指揮官はかねて「通用しなければしないでいい。ぶれることが一番良くない」と姿勢を貫く大切さを説いてきたが、背に腹は代えられなくなった。

◆悔しい負けから数時間後に

 悔しい負けから数時間後の帰りの飛行機でコーチ陣に指示を飛ばし、その週の練習を全て非公開に切り替えて新布陣の練度を高めた。「ちょっと賭けだったかもしれないけれど」。そう振り返る決意の勝負手が、チームを優勝戦線に踏みとどまらせた。

町田―FC東京 前半、競り合う町田・望月(左)とFC東京・遠藤=浅井慶撮影

 前節の終了時点で今季の目標の...

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