バスケットボールの最高峰NBAでプレーする八村塁選手(26)が、日本代表の在り方について疑問を呈したことについて、28日正午過ぎ、ともに日の丸を背負ってきた渡邊雄太選手(30)が初めて口を開きました。
パリ五輪代表日本代表・渡邊雄太選手:
今ちょっと(八村)塁が前回、試合後に発言を色々して、憶測が憶測を呼んで、事実と異なることが報道されてしまってる。
11月14日、八村選手は日本代表の在り方に疑問を呈し、ヘッドコーチの人選に対する失望感をあらわにしました。
パリ五輪代表日本代表・八村塁選手:
日本代表にふさわしいコーチ。男子のことを分かっているアスリートとして、プロとしてやっていた。そういう人がコーチになってほしかったので、僕としても残念だと思っている。
この発言はトム・ホーバスヘッドコーチの続投を疑問視したもの。
その背景には、「両者の関係悪化がある」と渡邊選手は明かしました。
パリ五輪代表日本代表・渡邊雄太選手:
もう…隠しようがないというか、八村塁選手とホーバス監督の関係性がよくなかった。それは事実として実際にあります。きっかけは(2023年の)W杯後の記者会見で、トム(ホーバスHC)の発言について、変な切り取られ方をした記事が出てしまって、それを塁がすごく怒ったのがそもそもの始まり。
トム・ホーバスヘッドコーチの発言とは、NBAで活躍する八村選手に対し「代表に入る考えがあるなら八村選手のほうから連絡してきてほしい。参加しなくてもいいチームを作る自信はある」などという趣旨のものでした。
しかし、2人を知る渡邊選手によると、八村選手にはエージェントが付き、直接コミュニケーションを取ることが難しかったために出た発言だったといいます。
パリ五輪代表日本代表・渡邊雄太選手:
“悪者は1人もいませんよ”ということはまずお伝えしたい。
更に、28日の発言をもって「“渡邊対八村”みたいな構図を作るのだけはやめてもらいたい」と前置きしたうえで、「僕はトム(ホーバスHC)が大好きです。(日本代表の)ヘッドコーチに誰よりもふさわしいと思っているし、今代表に関わっている選手だったり、スタッフのほとんどはそう思っている。もし今回の件でトム(ホーバスHC)が辞めさせられたり、精神的にしんどくなって辞めてしまうような、万が一そんなことがあった時には、僕は正直許せない。塁に対して許せないのではなくて、この件でトム(ホーバスHC)が(身を)引くようなことがあれば、日本代表は“崩壊していく”」と訴えました。
自身はトム・ホーバスヘッドコーチを強く支持していることから、今回の騒動をきっかけにヘッドコーチ辞任などに至ることはあってはならないと危機感を口にしました。
渡邊選手はそのうえで「代表の一員として今後も問題と向き合っていく。八村選手にはNBAのシーズンに集中してほしい」と語りました。
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