楽天イーグルス、田中将大投手が今の心境を語りました。11月24日、自身のYoutubeチャンネルで楽天からの退団を表明した田中将大投手が26日、報道機関の取材に応じ退団を決意した心境を明かしました。

26日午前、楽天モバイルパークで報道機関の囲み取材に応じた田中将大投手。退団を決断した理由を聞かれ「選手としてやっていく上で一番はやりがい。それをどれだけ感じられるかっていうところが自分としては大きいですし、そこをいつも一番に考えて決断してきたので、本当にたくさん考えましたし、その中でこういう答えを出すことにしました」と心境を明かしました。

田中投手は取材の中で球団との交渉は実質1回で約15分だったことを明らかにし、球団から来シーズン、減額制限を大幅に超える金額を提示されたことについては「結果が出なければ下がる。ダメだと思われたらカットされる」と理解を示しました。

その上で「金額だけで選択しているわけではない。2021年、イーグルスに戻ってくるタイミングの時にイーグルスから出されたオファーよりも上のオファーは事実としてあったので、それを蹴って戻ってきている。そこをもう一度思い出していただきたいというところがあってとにかく期待をしてもらって、やりがいを感じるところでやりたいっていうのが本当に1番です」と話しました。

球団との交渉について田中投手は「個人的に受けた印象としてはもう期待されていないんだな。実質、もう居場所はないんじゃないかなと。最適な言葉が思い浮かばないですけど、新しいところで求められるところでやるのが自分にとって一番だな」と思ったと楽天を離れ新たなチームでプレーする決断に至ったことを話しました。

また、記者からルール上、楽天との再交渉が可能なことを聞かれると田中投手は「そういうお話はないですし、バックアップという感じのコメントもされてましたけど、そういう話も一切してないのでこちらも困惑している」

「提示のあった流れで『来季も戦力として』という言葉は一応いただきましたが、やはりこちらとしては、そういうふうには素直には受け取れなかったです」と球団との食い違いを口にしました。

その上で新たな所属先については「自分としてはまだまだやれると思っていますし、本当に体は今現在、元気ですし、オフもいい感じで練習を重ねられていて、自分の中では来年、今年よりももっとできるっていうふうには思っています」と自信を覗かせました。

一方で入団当時からここまで支え続けてくれたファンへの思いを聞かれると「感謝しかない。ファンの方々にここまで育ててもらいましたし、個人としては最後までイーグルスでプレーすることができるのであればベストだと思いますけど、どうなるかわからないので。寂しい思いは当然あります」と悔しさをにじませました。

今後は12月から自由契約選手として公示され、全球団との交渉が可能になります。

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