3

 見事満票で12人目となる3度目のMVPを獲得した大谷翔平選手。このMVPは2年連続満票、3度目の満票、指名打者での受賞、両リーグまたいでの連続受賞といった様々な史上初の記録を打ち立てました。

 しかし、今年の大谷選手はこれだけではないのです。シーズン中にも大小はあれど、いろんな“初”を記録していました。大谷選手の初をキーワードに2024年シーズンを振り返ります。

■HRを量産、オールスターでも“確信歩き”

 始まりは去年の12月…。

ドジャース 入団会見 この記事の写真 大谷選手
「ロサンゼルス・ドジャースの一員になれることを心よりうれしく思うと同時に、今すごく興奮しています」 開幕シリーズ ダルビッシュ選手から初ヒット

 アメリカに渡って6年、ア・リーグを離れ初めてナ・リーグでのメジャー挑戦を決めました。3月、韓国で行われた開幕シリーズ。ドジャースの選手として初の公式戦を迎えます。この試合で大谷選手はダルビッシュ選手から初ヒット。さらに日米通算100個目の盗塁となる初盗塁を決めました。

大谷選手と妻・真美子さん

 ちなみにこのシリーズで初お披露目だったのが、妻・真美子さんでした。空港では後ろを歩く真美子さんを気遣ってか、大谷選手が振り向く姿も見られました。

 大谷選手から待望の一発が飛び出したのはドジャースタジアムで行われたジャイアンツ戦、開幕から9試合目でした。これも初!開幕から41打席目というメジャー移籍後最も遅い第1号でした。

大谷選手
「なかなか調子が上がってこなくて焦る気持ち。早く打ちたいなという気持ちを我慢しながら、自分のスイングをしようということに努めてきたので、何とか1本出てよかった」

 その後は松井秀喜さんを抜く日本人初の176本目の一発を放つなどホームランを量産。前半を終えた時点で29本のホームランを放ち、2位に3本差をつけリーグトップに立ちます。好成績を残した大谷選手はオールスターにもDH部門で選出され、ここでも初の記録を残しました。

実況
「ライトへ強烈な打球は伸びて、入りました。オオタニ3ランホームランです」 3ランホームランを放つ大谷選手

 日本人初のオールスターでのフェンスオーバーのホームラン。大谷選手も打った瞬間にそれと分かる一打で、“確信歩き”からのドヤ顔バットフリップを見せました

大谷選手
「自分が打ってみたいなと。こういうなかなかある機会ではない試合で、そこで打てたことがやっぱり一番自分にとっては特別な瞬間だなと思います」

次のページは

■おそろいユニフォーム着用、デコピンも大活躍!

■おそろいユニフォーム着用、デコピンも大活躍!

レッドカーペットに妻・真美子さんと登場

 ちなみに前日にも特別な瞬間がありました。今回大谷選手はレッドカーペットに妻の真美子さんと手をつないで登場、初めて家族と歩きました。さらに大谷選手の左手薬指には、普段着けていない結婚指輪も輝いていました。

 後半戦に突入しても大谷選手の初ラッシュは続きます。

デコピンのイラストが描かれたスパイク

 まずは初めて愛犬デコピンのイラストが描かれていたスパイクで出場した3連戦で放ったホームランは、日本人初となるメジャー全30球団制覇の一発。“デコピンスパイク”を履いて見せたこの盗塁は、シーズン40個目でした。

 そして、この試合の最終打席に自身初のサヨナラ満塁ホームランで「40-40」に到達。これはメジャー初の同日達成、さらに出場試合数たった126という最速記録を大幅に塗り替えました。

 チームメートからも手荒い祝福を受けますが、この日の大谷選手は終始笑顔でした。その4日後に行われたのが“大谷家”初の始球式です。

実況
「キャッチャーのショウヘイめがけデコピンが“ストレート”」 解説
「これはストライクですね」 実況
「ど真ん中に決まり、ご褒美のおやつです」 始球式 デコピンと大谷選手

 デコピンは大谷選手と同じ背番号のユニホームを着てしっかりとストライクコースを走った後は、大谷選手とハイタッチを決めました。

次のページは

■「最高のシーズン」 来シーズンは二刀流復活が期待!?

■「最高のシーズン」 来シーズンは二刀流復活が期待!?

 9月に入るとベースボール史上最高の日とも言われる一日がやってきます。第1打席、フェンス直撃のツーベースで出塁すると、早速盗塁を決め50の大台に。そして歴史的な瞬間は7回の第5打席でした。

「50-50」を達成 実況
「高く上がった打球はレフトへ。入りました」

 メジャー初となる「50-50」を達成。敵地にもかかわらず、湧き上がる歓声に大谷選手も手を振って応えました。

 この試合では「50-50」以外にも、自身初となる3打席連続ホームランに、球団初のシーズンホームラン数50本。さらに自身初、そして球団初となる1試合10打点などを記録。これで松井秀喜さんを抜き、日本人初のシーズン120打点としました。

 圧巻の活躍でチームも勝利し、自身初となるポストシーズン進出を決めた大谷選手。初出場となったポストシーズンでも大暴れします。初戦のパドレス戦、3点を追う2回の第2打席。

3ランホームランを放つ大谷選手 実況
「痛烈な当たり。これは間違いないでしょう。ショウヘイ・オオタニ、初のポストシーズンで3ランホームランです」 雄たけびを見せる

 自身初のポストシーズン第1号は、チームに勢いを与える同点スリーラン。大谷選手も打った瞬間にバットを放り投げ、雄たけびを見せました。

 その後ワールドシリーズまで進むと、メジャー7年目で初のワールドシリーズ制覇を達成しました。そしてメジャーの頂点に立って行ったシャンパンファイト。大谷選手はとっても楽しそうでした!

大谷選手
「やっぱ本当に最高以外の言葉がないというか、本当に1年間みんなで戦ってきて、素晴らしい最後を迎えることができて、最高のシーズンになったと思います」

 二刀流復活が期待される来シーズン、果たしてどんな“初”記録を打ち立てるのでしょうか。

(「グッド!モーニング」2024年11月24日放送分より)

この記事の写真を見る
・MVP受賞祝してロスで大谷翔平選手そっくりさんコンテスト・栗山英樹が見た「52-52」盗塁増加のきっかけは?日本ハム・WBC秘話「僕が阻止していた」・DeNAが貫く2つの特徴と「やり抜く覚悟」“日本一”南場智子オーナーに聞く・「SHOHEI OTHANI」 何かおかしい 大谷翔平 米野球殿堂博物館にバット寄贈もスペルミス・【全日本大学駅伝】東洋大・鉄紺の覚醒へ!夏の箱根でロード練習

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。