米大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手(30)が21日(日本時間22日)、今季のナショナル・リーグの最優秀選手(MVP)を受賞し、大リーグ専門局の番組内での取材に対し、「ドジャースの代表としてもらったと思っている。みんなでつかみ取ったもの」と喜びを語った。
MVPはレギュラーシーズンで最も活躍した選手に贈られる賞で、全米野球記者協会の会員30人の投票によって選ばれ、3回目の今回も満票での受賞となった。ただ、大谷は「MVPを取りたいと思ってシーズンには入っていない。新しいチームに来て、早く一員としてファンやチームメートに認めてもらいたい。特に前半戦は、そういう思いでやっていた」と述べた。
指名打者(DH)での受賞はメジャー史上初の快挙だ。昨季はアメリカン・リーグのエンゼルスでMVPに輝いており、2年連続3回目の受賞となった。
今季は昨年受けた右肘手術の影響で打者に専念して打率3割1分、54本塁打、130打点、59盗塁をマーク。リーグをまたいでの2年連続の本塁打王と、初の打点王のタイトル獲得に加え、メジャー史上初の「50―50(50本塁打、50盗塁)」も達成した。
今季一番誇れるものについては、「一番はワールドシリーズに勝てたこと」と強調。来年は投打の「二刀流」の復活も期待される。来年、大リーグで投手の最高の栄誉とされるサイ・ヤング賞とMVPのダブル受賞について問われると、「まずは復帰して、もう一回、さらに強くなったパフォーマンスを出して、自信を持ってマウンドに上がるのが、まずは目標かな」と言葉を選びながら語った。
また、受賞に先立ち、大谷はシーズン途中から1番打者として活躍したことについては「シーズンの途中からだったので、あまり経験もない。どの打順でも変わらずアグレッシブに」と臨んだと説明。盗塁を重ねたことについて「目標の数字はなかった。もちろん盗塁は強化していることだったので増やしたいなとは思っていた」と語った。【荻野公一】
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