つづいては春の高校バレー。熊本県大会の決勝戦が16日人吉市で行われ、男子は、鎮西女子は信愛女学院が勝って全国大会出場を決めました。

男子は鎮西と熊本工業6年連続の顔合わせとなりました。

第1セット序盤、熊工は18歳以下日本代表でキャプテンも務めたエース前田 蒼和。

さらに前田をマークするともう一人のアタッカー櫟本 俊太が決めゲームを優位に進めます。

すると鎮西、畑野監督がタイムアウトをかけます。

畑野監督ここは「できることをしっかりやれ」と短い指示を出して選手たちを送り出します。

落ち着きを取り戻した鎮西は1年生エースの一ノ瀬 漣。

岩下 将大のスパイクも効果的に決まりリードを奪い返します。

すると得意のブロックも。

【実況】
「切り返しから前田が待っているブロックー前田を止めました。岩下がシャットアウト」

【実況】
「3枚ブロックが待っている。2本目のブロックでシャットアウト鎮西高校。2本連続でブロックが高い壁となってそびえ立つ」

苦しみながらも終盤はペースをつかみこのセットをものにします。

「できることをしっかりとやる」

第2セット以降も鎮西はこの指示を忠実に実行。

エースの岩下や1年生、一ノ瀬。

さらにミドルブロッカー西原涼瑛の速攻を織り交ぜた攻撃で相手に的を絞らせず、鎮西が続く2セットを連取しセットカウント3対0。

ストレートで勝って16年連続37回目の全国大会出場を決めました。

【鎮西 栗原 陽 ゲーム主将】
「全国では1本のミスで負けてしまうと思うので全国までの練習でしっかり詰めて頑張りたいと思います。(あえて目標を伺います)目標は日本一です」

女子は、信愛女学院と熊本商業の対戦。

信愛は第1セットサウスポー松崎 愛徠にボールを集め得点を奪うと持ち味のドライブサーブが炸裂します。

【実況】
「回転がかかってきたサーブポイント」

【解説 早瀬 省吾さん】
「対角線にドライブをかけて打つのでレシーバーからちょっとボールがズレる」

1セット、2セットと終盤に点差を広げて連取した信愛。

一方、熊商は57年ぶりの選手権大会出場を目指し就任4年目の信愛出身・徳川監督とともに女王に挑み続けます。

【実況】
「気持ちのこもったスパイクが熊商にポイントをもたらしました」
「キャプテンの田畑!ここで大きな一本」

それでも信愛は1年生からレギュラーとして活躍しキャプテンとしてチームを引っ張る迫海悠が要所で熊商に立ちはだかり反撃のきっかけを与えません。

信愛が全国を目指す大きな理由が…。

【実況】
「1年生から大会に出場してきた中島愛渚が大けがによってこのコートには立てません。それでも春高全国まで味方がつなげば全国の舞台には間に合うかもしれません」

エース中島を全国へ、その思いで得点を重ねた信愛。

粘る熊本商業をストレートで破り4年連続36回目の春高全国大会出場を決めました。

【信愛 迫 海悠 主将】
「この1年苦しいことが多かったが試合前も不安が大きくて勝てるかなという思いもあったが最後はみんなで気持ちと合わせてやることができて嬉しくて涙が出た」

(全国での目標は?)
「日本一です」

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