愛媛県のプロサッカーチーム・FC今治は今シーズン、悲願のJ2昇格を果たしました。このクラブを10年間に渡り経営してきたのが、元日本代表監督の岡田武史会長です。地元のスタジアムでは17日に「感謝の集い」が開かれ、涙を浮かべてサポーターらにあふれる思いを伝えました。

FC今治・岡田武史オーナー(当時):
「10年後にJ1で優勝を目指します」

サッカーの元日本代表監督が今治市の地域リーグのクラブのオーナーに。サッカー界に衝撃を与えた岡田武史さんの就任から10年。この間にFC今治はJ3に昇格し、就任当時の目標からは遅れているものの、来シーズンはついにJ2のフィールドに立つことを決めました。

FC今治は本拠地の「アシックス里山スタジアム」で17日、恒例の「感謝の集い」を開催。約550人のサポーターで賑わいました。

夫婦のサポーター:
「四国リーグの時の感じからしたら、このJ2に上がれるなんてとても想像つかんくらい無茶苦茶感動してます」
「涙出そうになる。また考えたら」

10年前からのスタッフ・青木誠執行役員:
「(Qどんな10年か)もう大変でしたけどあっという間でした。楽しかったです。岡田さんも話してますけど(J2も)通過点なので、またこれからJ1に前を向いてやるって感じだと思います」

スタジアム入口にはキッチンカーが並びお祭りムード。矢野将文社長はサポーターに紅白まんじゅうを手渡し。まんじゅうには矢野社長のイラストも入っています。岡田会長は得意料理というペペロンチーノでおもてなしに励みました。

食べた人:
「うまい!ピリッと勝利の味がして最高!」

普段入ることが出来ないロッカールームでは、歴代のユニフォームやポスターが展示され、サポーターたちは興味津々。歴史をかみしめました。

また岡田会長がサポーターたちに愛媛に来てからの10年間を振り返って感謝を告げ、感極まって涙を浮かべる場面も見られました。

岡田武史会長:
「僕を信じて集まってくれた社員スタッフ。そして信じて…我々これからまだまだ前へ進んでいかなきゃいけない。その時にはこれからもみなさんの力が必要です。ちょっとねぇ…歳とともに涙腺が弱くなって、人前で泣くってまずないんだけど、ちょっと情けないなっていう感じありましたね」

また岡田会長はFC今治のクラブの運営だけでなく、今治の活性化や高校の運営などにも取り組み、地域の発展にほん走。この10年間は「休んだことはほとんどない。楽しくやることがあり、あっという間だった」と話しました。

本業のクラブ経営を巡っては今年ようやくつかんだJ2への切符。しかし気持ちは早くも来シーズンでのJ1昇格の大望を抱いています。

岡田会長:
「『1年目はまあいいんだ』なんて言ってたらもうズルズルと行ってしまう。まず来年から(J1)昇格を目指すつもりでチーム編成して欲しいとお願いしてます」

サポーターは「また1年間、色んな悲しみや感動、悔しさを味わいたい」と話しています。

J3からJ2、そしてJ1へ。FC今治はさらに広い海を目指して航海を続けます。

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