公式練習で調整する鍵山優真=フィンランド・ヘルシンキで2024年11月14日、吉田航太撮影

 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第5戦フィンランド大会は15日から、フィンランド・ヘルシンキで行われる。14日は会場で公式練習が行われ、前週の第4戦NHK杯(東京)を制した鍵山優真選手(オリエンタルバイオ・中京大)、第2戦スケートカナダ4位の山本草太選手(中京大)、第3戦フランス大会5位の友野一希選手(第一住建グループ)が調整した。

 NHK杯から連戦となる鍵山選手はフリーの曲をかけて練習した。NHK杯で転倒した冒頭の4回転フリップは回避。演技後半のフリップ―ループのコンビネーションジャンプで転倒はあったが、4回転サルコウはきれいに着氷した。曲かけ練習後は4回転フリップや、現時点では演技に組み込んでいない4回転ルッツも着氷し、連戦の疲れを感じさせない滑りを見せた。

 山本選手は曲かけ練習中、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)の回転が抜けるなどジャンプに乱れが見られたが、練習の終盤には4回転―3回転の連続トーループなど、ミスのあったジャンプもきっちりと修正。友野選手はショートプログラム(SP)の曲をかけて練習し、冒頭の4回転―3回転の連続トーループをきれいに降りた。その後もコンビネーションジャンプの確認に時間をかけていた。

 鍵山選手は連勝でGPファイナル(12月・フランス)進出を決められるか、注目が集まる。SPは15日、フリーは16日に行われる。【ヘルシンキ玉井滉大】

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