熊本地震からの復旧工事が続く熊本城。天守閣から見て北側にある平櫓周辺の工事が12日、公開されました。

報道公開されたのは、熊本地震で被災した平櫓とその周辺です。

平櫓は2016年の熊本地震で石垣に膨らみが出て崩落の危険性があったため、櫓と石垣の一部を撤去。今年6月から積み直しが行われています。

この積み直しの際、石垣の内側に詰める栗石(ぐりいし)と呼ばれる小さな石が不足するため、新たな石で補います。

この新たな石にメッセージを書くイベントがお城まつりなどで開かれ、子どもたちが書いたメッセージ付きの栗石が入れられました。

【郡司 琢哉 アナウンサー】
「栗石には熊本城大天守の絵や『一日も早い復旧を』といったメッセージが書かれています」

復旧過程でメッセージ付きの栗石が入れらるのは、飯田丸五階櫓に次いで、城内2カ所目です。

【熊本城総合事務所 復旧整備課 岩佐 康弘 課長】
「私たちも子どもたちの応援の声が支えになるので、まだまだ復旧事業が続きますけど支えを受けながら頑張っていきたい」

また、この平櫓西側石垣の解体工事が12日、始まりました。

積み直しの際には、平櫓と同じように一部に耐震補強のシートが敷かれる計画です。

『平櫓西側』の石垣の復旧は2026年度、『平櫓』の建物の復旧は2030年度の予定です。

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