東日本18都道県の女性ランナーたちが、秋の福島路を駆け抜ける東日本女子駅伝は2024年がファイナル。11月10日に最後の号砲が鳴らされる。
実力ランナーが揃う今大会も、まさに“群雄割拠”。茨城県チームからは、互いの力を補う双子の姉妹がエントリーした。

<茨城県阿見町出身の姉妹>
佐々木芽衣選手と瑠衣選手は、息がぴったりな2人は双子の姉妹だ。二人が陸上の世界に足を踏み入れたのは中学生の時、地区の駅伝大会で区間賞を取ったことがきっかけだった。
妹の瑠衣選手は、千葉県の高校に通っていた時に東日本女子駅伝に出場している。瑠衣選手は「県代表として走るのが初めての大会だったので、すごく緊張してガチガチに走ったという記憶があります」と振り返る。
また姉の芽衣選手も、茨城県のアンカーとして同大会に出場し福島路を駆け抜けた。芽衣選手は「私にとって中学校から憧れの大会で、ワクワクと嬉しさとで楽しかった思いがあります」と話す。

<似ているようで似ていない!?>
現在は、茨城県ひたちなか市に拠点を構える実業団チーム「日立女子陸上競技部」に所属する2人。姉の芽衣さんは約10キロの長距離区間、妹の瑠衣さんは約4キロの短距離区間が得意で、互いの強みをいかし茨城県チームに貢献している。
走りの疲れは温泉でリフレッシュするという2人は、休日は旅行にも出かけているという。
常に一緒にいて、仕草や笑い方もそっくりな2人だが、芽衣さんは「意外と細かい作業が好き」と言うが、瑠衣さんは「私は苦手で、やりたいとも思わない」と言う。
2人に共通するのは、その明るさ。チームメイトの鈴木樺連さんが「チームには無くてはならない存在という感じ。2人がいることによって、明るい雰囲気で練習や生活ができていると感じています」と言うように、チームに欠かせないムードメーカーとなっている。

<引退へ 特別な思いで臨む大会>
茨城県代表としてタスキをつなぐ、最初で最後の大会。2人は次の夢を追いかけ現役を引退する予定だという。
芽衣選手は「駅伝前になると連絡をくれる方も沢山いるの、少しでも元気を届けられたらいいなと思います」と話し、瑠衣選手は「東日本女子駅伝が最後ということで、自分たちと通じる部分がある。その思いも噛みしめながら走りたい」と話した。

2023年は15位に終わった茨城県チーム。「入賞」という目標を達成するため、佐々木姉妹が全力で福島路を駆け抜ける。

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