時津風一門の連合稽古で、霧島(左)と相撲を取る豊昇龍=福岡県志免町の時津風部屋宿舎

 大相撲九州場所(10日初日・福岡国際センター)に向けた時津風一門の連合稽古が5日、福岡県志免町の時津風部屋で行われ、出羽海一門から参加の大関豊昇龍が関脇霧島らと19番連続で取り、16勝3敗と順調な仕上がりを見せた。先場所12勝で大関復帰を目指す霧島は関取衆最多の25番と精力的に汗を流した。  豊昇龍は低い当たりからの寄りや押しで、若元春と正代の両小結や幕内若隆景を圧倒。霧島にも4勝3敗と勝ち越した。関脇だった昨年名古屋場所を最後に賜杯がなく「秋巡業からずっと稽古できているから、いい感じで来ているのではないか。久しぶりに優勝したいね」と笑顔で意欲を示した。  霧島は首の痛みへの不安が軽減してきた様子で、稽古場で以前のような貪欲さが戻ってきた。今場所で13勝を挙げれば、大関昇進目安とされる直近3場所の合計33勝に数字上は届く。「頭の中にはあるけれど、そればかり考えると体が駄目になる。目の前の一番に集中し、千秋楽が終わった時にどれだけ勝てているか」と平常心を強調した。


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