満員の横浜スタジアムで「ハマの番長」が5度宙を舞った。レギュラーシーズン3位に滑り込んだDeNAが、短期決戦を勝ち抜いた。1998年の歓喜を知り、低迷期もエースとしてチームを支えた三浦監督が「最高のファンの方の前で優勝できて最高にうれしい」と絶叫した。
第2戦で打ち込まれた大貫が試合をつくった。一回2死三塁で山川を空振り三振。二回1死一塁では牧原大を二ゴロ併殺打とし、直後の先制点を呼び込んだ。五回からは救援陣が無失点リレー。第3戦以降はシリーズ新記録の29回連続無失点もあり4試合で計3失点。チーム防御率リーグ5位の投手陣が大舞台で見違えた。
のびのびとプレーする伝統が、さらに進化した。6連敗となった7月30日の広島戦後、三浦監督が「悔しくないのか」と雷を落とした。だが選手の萎縮を招いたのか、その後も苦戦が続いた。
監督はメンタル担当のスタッフから、「Z世代」と呼ばれる若者への接し方の助言を受け、その後は声を荒らげることはほとんどなかった。短期決戦でも「ミスは出るもの、忘れよう」と寄り添い続けた。(共同通信)
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