全国学生相撲選手権大会(2日、東京・両国国技館)
個人戦決勝 ブフチョローン 突き落とし デルゲルバト
日体大の主将を務めるモンゴル出身のブフチョローンが3位に終わった昨年の雪辱を果たした。目標に掲げていた「学生横綱」のタイトルを最後のチャンスで獲得し、「本当に最高の気分」と喜びをかみ締めた。
決勝は1年のデルゲルバトとの日体大対決となった。182センチ、126キロのブフチョローンが普段から厳しい稽古(けいこ)に励んでいる相手だけに「先輩の強さを見せないと、と思った」。立ち合いから前に出て、突き落としで勝負を決めた。
千葉・日体大柏高に留学し、全国高校総体(インターハイ)のレスリング92キロ級で優勝した経験を持つ。留学直後に父トワードルジさんを交通事故で亡くし、相撲に取り組んでほしいという生前の父の願いを大学進学後にかなえた。
入学当初、体重は80キロ程度だったが、日体大の斎藤一雄監督は「変な癖がついていなくて、顔つきが良かった。中村泰輝(現大関・大の里)と同じものを感じた」という。「真面目で人一倍努力する」と評価する。
今大会で幕下最下位格の付け出し資格を得た。優勝インタビューで目標を聞かれると、「大相撲に行って横綱になりたい」。3日の団体戦では、チームを3年ぶりの優勝に導く。【武藤佳正】
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