第49回社会人野球日本選手権大会で2日、日本製紙石巻の高卒新人・鈴木楓汰投手(19)が、トヨタ自動車との1回戦に7番手で登板した。プロ野球・ロッテで活躍する昭汰投手(26)を兄に持つ右腕は、打者1人を1球で抑え、「しっかり準備して投げられた」と振り返った。
茨城県出身で、横浜高では、同学年で西武にドラフト3位で入団した杉山遥希投手とともに夏の甲子園に出場した。兄昭汰投手は今季、中継ぎとして51試合に登板し、防御率0・73と活躍。11月中旬に開幕する国際大会「プレミア12」の日本代表「侍ジャパン」のメンバーにも選出された。
試合前夜には、兄から「頑張れよ」とメッセージをもらった。出番は七回2死満塁のピンチで、相手の代打・多木裕史選手(34)に対し、外角低めに141キロの直球を投じ、二ゴロに打ち取った。チームは2―8で敗れた。
「自分もああいう選手になりたいなと思ってずっとやっている。(兄は)憧れる選手」と鈴木楓汰投手。7月の都市対抗でも登板しており、「1年目からこういう経験をできるとは思っていなかった。来年は自分が先発して勝てるような投手になりたい」と飛躍を誓った。【生野貴紀】
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