サッカー元日本代表で、今シーズン限りでの現役引退を表明したJ3アスルクラロ沼津(静岡県沼津市)のMF伊東輝悦選手(50)は、31日に沼津市内で開いた会見で「50歳までプレーできたことは本当に幸せだった。いろいろな方々に支えられて本当に運が良かった」と周囲への感謝を口にした。

会見の一問一答

「マイアミの奇跡」伊東輝悦選手、笑顔の引退会見「明日ゴンさんに謝りに行かないと…」


◆「本当に恵まれた環境でサッカーに触れた」

 Jリーガーとしては現役最年長。「50歳までプレーできたら面白いな、そんなオジサンがいてもいいんじゃないか、という思いはあった」と明かした。

会見後のフォトセッションでの伊東輝悦選手。チームで着用しているオーバーオール姿で引退会見に臨んだ

 清水市(現静岡市清水区)出身で、小学1年でサッカーを始めた。「静岡はサッカーをする環境が整い、指導者もいた。本当に恵まれた環境でサッカーに触れた。静岡に生まれて良かった」と振り返った。  1996年のアトランタ五輪で、日本がブラジルに勝利した「マイアミの奇跡」で決勝点を挙げたレジェンド。日本サッカー界の歩みについて「海外に出る選手が増え、日本代表が強くなってきている。良い方向に進んでいるんじゃないか」と話した。  チームは現在4位につけ、J2への昇格争いをしている。「残り4試合で昇格の可能性が十分にある。今あるチャンスをつかみとってほしい。若い選手がピッチの上で躍動している姿を見たい。最後に一緒に(昇格を)喜べたらいい」と願った。(佐藤大) 

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