第49回社会人野球日本選手権大会は第3日の31日、京セラドーム大阪で1回戦があり、ENEOSはミキハウスに0―2で敗れ、5大会連続の初戦突破とはならなかった。12月1日付で退任となるENEOSの大久保秀昭監督にとっては、最後の公式戦となった。
大久保監督の試合後のコメントは次の通り。
ENEOS・大久保秀昭監督
僕の中では全く悔いはないです。そりゃ負けたら悔しいですけど、いろんなことを考えながら準備もしてきましたし、選手もやるべき仕事は果たしてくれたと思います。
<最終回には無死満塁の好機を作るなど選手は意地を見せた>
意地っていうか、とにかく(ミキハウス先発の)桜井(俊貴)君が予想通り自分の持ち球を有効に使って、冷静に持ち味をきっちり出したということでしょうね。そこにうちもゴロを打たないように、とか対策したけど、簡単じゃなかった。選手には「ありがとう」っていう思いと、全国で二つ三つ勝つのってどれだけ大変なのか、この悔しさを踏まえて頑張ってほしいなと。
<監督として大事にしてきたことは>
選手に寄り添いながらっていうところと、勝利と育成。選手ファーストもやってきたつもりだが、選手にとっては厳しい面もあったのかな。でもそういう風にやってきて勝つことができたので、間違ってはなかったのかなって思います。この結果を踏まえて宮沢(健太郎)新監督のもとで新しい雰囲気の中でやることで良いものも出てくる思う。早く新チームになってほしいなって(笑い)。
<監督の難しさ>
社会人野球は負けたら終わり。負けたら1年後、半年後に向かってかないといけない。そこが難しいんです。そしてENEOSは優勝しか認められない、模範となるチームでなければならないという、個人的には重い荷物を背負いながらやってきましたけど、ちょっと軽くなる。
東京ドーム、京セラ、神宮、横浜スタジアムが「スイートホーム」のつもりでやってきましたけど、今度はほんとのおうち、スイートホームに帰りたいなと(笑い)
<今後はチームディレクターとして関わる>
練習も試合も見ますし、人材の確保をしながら、次のステージに、また何か声がかかったときに準備ができているように勉強をしておきたいなと思っています。社会人野球の世界って楽しいんですよ。だからこそもっと注目されるような仕組みだったり、難しいですけど魅力も伝えていきたいなって思います。
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