ヤンキースを下してワールドシリーズ制覇を果たし、喜ぶドジャースの大谷翔平(中央)=30日、ニューヨーク(USAトゥデー・ロイター=共同)

 勝利を渇望し、ともに大型契約で加入した1年目で、ドジャースの大谷翔平と山本由伸が悲願の頂点にたどり着いた。メジャー7年目の大谷は多くの試練を乗り越え、岩手・花巻東高時代から夢見た舞台で有終の美を飾った。  激動の1年だった。大谷は2月末に真美子さん(27)との結婚を発表。新たな人生を歩み始めた3月の開幕直後、一緒に戦ってきた元通訳による違法賭博事件が発覚した。信頼していた人の裏切りに眠れない時もあったが「隣に誰かいるかどうかはだいぶ違う。いてくれて良かった」と、妻のサポートに感謝した。  チームの仲間にも支えられ、グラウンドに立つと、人並み外れた精神力で重圧に立ち向かった。本塁打と盗塁を積み重ね、メジャー史上初の「50本塁打、50盗塁」に到達。2年連続の本塁打王と初の打点王に輝き、究極の打撃を発揮した。  初のポストシーズンの戦いも順風満帆ではなかった。ワールドシリーズの第2戦では左肩を亜脱臼。第3戦以降も強行出場し「チームの士気だけは下げたくない」と奮い立った。(共同)


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