全国への切符をかけて熱戦が展開される、春の高校バレー鹿児島県予選。
11月2日に開幕を前に、今週は「めざせ!春高」と題してシリーズで有力校を紹介します。

1回目の今日は、男女ともに第4シード女子・鹿児島南、男子・鹿児島工業です。

女子第4シード、鹿児島南。
これまで6度の全国大会出場を誇る鹿児島南ですが2年間、優勝から遠ざかっています。

2024年のチームは県内主要大会では全てベスト4。
なかなか準決勝の壁を超えられずにいます。

そこで特に力を入れているのが「レシーブ」です。

大エースがいない分、レシーブ力を強化し、全員でつないで戦うバレーに磨きをかけてきました。

守備の要は、リベロの大牟礼華選手です。
ぼろぼろになった練習着は3年間の努力の証です。

リベロ 鹿児島南3年・大牟礼華選手
「(レシーブで)すべって破けました。競ってる場面で私がレシーブをしてそのラリーが取れたときはすごくうれしい。プレッシャーはあるけど全員の思いを背負って頑張りたい」

2024年のチームは特にチームワークがいいと、就任3年目の鞍掛監督は話します。

中でも3年間苦楽をともにしてきた3年生6人の絆が、チーム力向上に大きくつながっています。

鹿児島南3年・直井凛桜選手
「信用できる大好きな仲間です」

鹿児島南3年・萩原るりキャプテン
「私たち3年生にとって全国に行ける最後の大会なので、絶対に優勝して春高の舞台に立ちたい」

楽しいこともきついことも、ともに乗り越えてきた6人。

先輩たちが春高で活躍する姿を中学生の時に見て、鹿児島南の門をたたいた3年生を中心に、3年ぶりの春高全国へ!

県の頂点を目指して戦います。


男子・第4シード鹿児島工業高校。

2023年の春高予選ではベスト8止まりでしたが、新チームになってからは主な大会でベスト4入りを果たしてきました。

チームが目指すのは「粘り強くつなぐバレー」

就任7年目の山口信亮監督は、スタメンの平均身長が比較的低いため、夏は「守備」を中心に強化を図ってきました。レシーブをはじめ、ファーストプレーの精度にこだわります。

コートには2023年のスタメンが4人残っています。

そのうちの1人、セッター対角に入る2年生の中村選手は、攻守の要となる選手で固い守備と巧みなスパイクでチームに安定感をもたらします。

鹿児島工業2年・中村幸志郎選手
「自分が安定してしっかりチームを引っ張っていけるプレーがしたい」

攻撃の中心は、スタメン唯一の1年生岩下選手。

高さと器用さが持ち味で山口監督が「将来のエース」と期待を寄せるアタッカーです。

鹿児島工業1年・岩下真輝選手
「みんなが繋いでくれたボールなので、この1点で決めてやるという気持ちで打っている」

攻撃を組み立てるのは3年生のキャプテン飯伏選手。

2023年から正セッターを務め、相手のブロックを揺さぶる強気なトスワークでコンビを創り出します。

鹿児島工3年・飯伏勘太キャプテン
「今年こそは優勝するという気持ちで、一戦必勝で戦っていきたい」

3年生にとっては集大成となる春高県予選。
チームにとって5年ぶり12回目の全国を目指します。

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