出雲駅伝11位と出遅れ、関東最下位となった東洋大学。
敗因は、主力の4年生を、故障などで使えなかったこと。全日本には出雲に出場できなかった主力の4年生、梅崎、石田、小林が戻ってくる予定で、戦力が整う東洋が去年シード落ちの雪辱を果たします!
取材に伺った10月19日。全日本大学駅伝まで2週間に迫ったこの日は、10月とは思えない夏の陽気。気温25度〜26度の中、ポイント練習で刺激を入れました。
全日本出場組は、出雲出場組と出雲に出ていない組に分かれ練習。出雲に出ていない選手たちは、8000m×2本。1本目を3分3秒ペース、2本目を3分ペースで走りきりました。2本目では2分50秒ほどにペースをあげるなど調子は上々。
ポイント練習で刺激 この記事の写真出雲不出場で全日本にエントリーしている石田洸介(4年)と小林亮太(4年)は故障明けで、この日が久しぶりのポイント練習。強度を少し落とした調整となりました。
石田は、「ポイント練習の復帰、自分の復帰練習だったので足の状態も考慮しつつ今自分がどれだけ走れるか、様子見ながら走って後半はちょっとプラスで走れた部分があったので良かったなと思います。」と、復帰となったポイント練習で手応えを掴んでいました。
チームを率いる酒井俊幸監督は全日本でシード権獲得へ、「序盤からしっかり粘れるオーダーでいきたい、7区8区に主力を置きたい」と語り、その中で出雲に出場できなかった4年生の名前をキーマンにあげました。「梅崎蓮、石田洸介、小林亮太、彼らをどこで使えるか。まだ本調子ではないですけれどもしっかりね。やっぱり精神的支柱にもなりますので」
“精神的支柱”と語る監督。それが伝わってくるシーンがありました。
石田洸介、小林亮太、内堀勇(1年)で残り2000mを走っている場面、石田が1年の内堀に対し「内堀、落ちるな。俺が引っ張ってやるから!」と走りながら声を掛け、内堀も石田に対し必死にくらいつくシーンがありました。4年生がしっかり引っ張る、それが今年の東洋。
1年生を引っ張る4年生の石田と小林1年生の時、出雲、全日本と連続で区間賞をとり期待された石田でしたが、その後ケガや思うように走れないなどの不調に陥り、一度陸上競技から離れ、去年は三大駅伝を1度も走ることなく終わりました。
そんな石田が、大学ラストイヤーで復活を遂げ戻ってきました!指導する酒井監督は夏合宿の際、「戻ってきて明るくなった。歯を見せてお喋りするようになった」と語るように、誰もが石田の復活と笑顔を待ち望んでいます。
笑顔でインタビューに答える石田出雲は故障が長引き、復帰したばかりで走ることは出来ませんでしたが、調子は上向き。
全日本へは並々ならぬ思いを抱きます。
「自分とか小林が抜けていた分、チームの活気が落ちていた部分があったので、自分たちが精神的支柱になるというか、盛り上げなきゃいけない。自分たちはここ3年間、シードを2回落として1回は落ちるギリギリ(8位)で…全日本で全然戦えてないので、次はシードギリギリを目指すとかそういうレベルじゃなくて、やっぱり上位を争うレースをしていきたい」
全日本シード権獲得へ、この男の走りがカギを握ります!
第56回全日本大学駅伝|テレビ朝日 (tv-asahi.co.jp)この記事の写真を見る
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