【ドジャース4−2ヤンキース】(ドジャースが2連勝)
ワールドシリーズ第2戦 ロサンゼルス・ドジャースタジアム
5万を超える大観衆のドジャースタジアムが静寂に包まれた。二塁ではグランドに倒れて起き上がれない大谷翔平(30)がいた。悪夢を見ているかのような時間だった。
大谷は「1番・DH」で先発出場すると、ヤンキース先発左腕ロドンの前に無安打に封じ込まれていたが、7回1死の第4打席、リリールのホームズから四球を選ぶと、2死から二盗を試みたが失敗。スライディングの際に左手を強く地面に強打した。画面からは左手首を捻ったかに見えたが、試合後ロバーツ監督は「左肩の亜脱臼。(左肩の)強さは問題なく、可動域は問題なし。MRI検査をしていないので推測することはできない。MRI検査が終わったら、より詳細を知ることができる」と現状を語った。
大谷本人は試合後、わずか数分でスタジアムを後にした。シャワーを浴びた直後で髪の毛は濡れたまま。セキュリティーに付き添われた大谷は白いTシャツを着ていたが左肩付近に何らかの応急処置をしていたのだろうか、左肩付近に厚みが見られた。同行する通訳に対して「この荷物を持ってもらえますか?」。左手には何も持たずに歩いていた。
ベンチに戻る大谷ドジャースは試合後、第3戦が行われる敵地ニューヨークへ移動。大谷のロッカールームの前には、私物の他にもユニフォームやスパイクにグラブなどが入ったボストンバックが残されていた。
ロバーツ監督は会見にて、大谷を欠いて第3戦を戦う準備はできているか、とメディアに問われると「私は彼がそこ(試合)にいることを期待している。彼がラインナップ(先発表)に残ることを期待している。」と希望的コメントを発した。
ワールドシリーズ初出場で初勝利の山本先発した山本由伸投手(26)がジャッジ、ソトにスタントンが並ぶ強打のヤンキース打線に対して6回1/3をソトのソロ本塁打のみの1安打1失点。
ワールドシリーズで07年レッドソックスの松坂大輔さん以来となる日本人投手2人目となる勝ち投手と素晴らしい投球を見せたが、それ以上に大谷の負傷が強く印象に残る試合となった。
ドジャースは2連勝と最高の形でスタートしたが、絶対的存在の大谷翔平が盗塁を試みた際に、左肩を亜脱臼するアクシデントが発生。
ここまでポストシーズン全13試合に「1番・D H」で先発出場し、チームを牽引し続けている大谷が離脱となれば、チームへの影響は計り知れない。
第3戦からは舞台をニューヨークに移して行われる。
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