昨年の日本選手権に出場した三菱重工Eastの選手たち=京セラドーム大阪で2023年11月12日、山崎一輝撮影

 第49回社会人野球日本選手権大会(毎日新聞社、日本野球連盟主催、大阪市共催)は29日、大阪市の京セラドーム大阪で開幕する。今夏の都市対抗を制し「夏秋連覇」を目指す三菱重工East(神奈川)を筆頭に激しい優勝争いが繰り広げられそうだ。

 三菱重工Eastは、都市対抗で橋戸賞(最優秀選手賞)を獲得した左腕・本間大暉と右腕・大野亨輔の2本柱が安定している。打線はプロ野球のドラフト会議でオリックスから4位指名を受けた山中稜真ら長打力のある打者が並ぶ。

 出場チーム中最多6回優勝のトヨタ自動車(愛知)は右腕・嘉陽宗一郎を中心に投手陣が盤石だ。都市対抗の初戦で涙をのんだNTT東日本(東京)やヤマハ(静岡)は本来の力を発揮できるか。今季限りで退任する大久保秀昭監督率いるENEOS(神奈川)は投打にバランスがいい。

 関西勢では、NTT西日本(大阪)は左腕・伊原陵人が阪神に、三菱重工West(兵庫)は右腕・竹田祐がDeNAにそれぞれ1位指名され、投球に注目が集まる。19大会ぶり出場のミキハウス(大阪)は、元巨人で今季加入した右腕・桜井俊貴の出来が鍵を握りそうだ。

 九州勢では前回準優勝のHonda熊本に地力がある。中軸を担う稲垣翔太ら強力打線で、社会人の2大大会初優勝を目指す。【下河辺果歩】

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