DeNAの先発右腕・ジャクソンの日本シリーズ初登板は、五回途中2失点に終わった。二回から四回にかけ、シリーズ歴代最多タイの5者連続三振をマークはした。ただ、先発投手としての責務を果たしたかと言えば、微妙な登板になった。
来日1年目で、ペナントレースでは、ローテーション投手として活躍。25試合に登板して規定投球回に到達し、8勝7敗、防御率2・90の好成績だった。
本来なら初戦の先発は、エース左腕の東克樹が最適だったはずだ。しかし、クライマックスシリーズ(CS)ファーストステージの阪神戦で左太ももを痛めて離脱した。東は日本シリーズ中の復帰を目指し、詰めの調整を行っているため、現在の柱はジャクソンだ。
二回にソフトバンクの投手、有原航平の2点適時打を浴び、先行を許した。なおも2死一、二塁という厳しい場面。だが、「すごく興奮している。(登板が)すごく楽しみ」と話していたジャクソンは引きずらなかった。続く柳田悠岐をカットボールで空振り三振に切って取った。
ここから三回は3者連続三振で、四回は先頭の栗原陵矢からチェンジアップで空振り三振を奪う。これで5者連続となり、1974年の村田兆治(ロッテ)、94年の槙原寛己(巨人)に肩を並べた。
しかし、この日は球が荒れており、三振は多い半面、ボール球も多かった。五回2死二塁で、5個目の四球(申告敬遠1回を含む)を出すと降板を告げられた。右腕に悔しさを晴らす次の登板機会は訪れるだろうか。【岸本悠】
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