高校野球の秋季近畿大会は26日、ほっともっとフィールド神戸で準々決勝1試合と1回戦2試合があった。準々決勝は天理(奈良1位)が初出場の滋賀短大付(滋賀2位)に4―1で勝ち、4強一番乗りを果たした。天理は11月2日の準決勝で大阪学院大高(大阪3位)と東洋大姫路(兵庫1位)の勝者と対戦する。
1回戦では、今夏の甲子園大会8強の滋賀学園(滋賀1位)が大会史上初の4連覇を目指した大阪桐蔭(大阪2位)に3―2で競り勝った。智弁和歌山(和歌山1位)は5―0で神戸学院大付(兵庫2位)に快勝した。滋賀学園と智弁和歌山は27日の準々決勝で対戦する。
秋季大会の結果は来春の選抜大会の出場校を選考する際の資料となる。近畿地区の一般選考枠は6。【長宗拓弥】
滋賀学園・山口達也監督
こんなことがあんのかと思いました。一生懸命、選手たちが頑張ったし、意外と落ち着いていた。1回戦負け覚悟で入ったチームなので、高校生は本当に日に日に成長するなと感じた。
<先発の長崎蓮汰投手が2失点で好投>
怖がらずにどんどんストライクを取れという指示だったので、それを体現してくれたと思う。長崎は夏に比べて、変化球でストライクが取れるようになったところが大きい。
<新チームの手応えは>
全くないです。前チームは個々の能力が高かったので。きょうの試合前はシニアチームとドジャースくらい差があるぞと伝えていた。三回まで0―0でいけば勝ったも同然と言って入ったので、その通りの展開になり、選手たちは楽だったのかもしれません。
智弁和歌山・中谷仁監督
(初戦敗退した)夏の甲子園の悔しい敗戦を経験しているメンバーが多い。同じ失敗を繰り返さないようにセンター中心に低い打球で、と意識はさせていた。
<バントなど手堅い攻めが目立った>
秋は選手の調子が上がるのを待っていては苦しい戦いになるところがある。その想定でバントやスクイズの練習は多めにしてきた。何より今のチームは投手が良いので、チャンスで得点を重ねるという意味では、練習してきたことがやれた試合だった。
<クリーンアップが全員1年生>
投手転向などで、2年生の野手が少ない。そういう編成上の理由もあるが期待している。
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