24日に開かれたプロ野球の育成選手選択(育成ドラフト)会議で、旭川志峯高のウメビンユオオケム明選手(3年)が西武7位に指名された。同高(当時・旭川大高)では2018年に沼田翔平投手が巨人に育成3位、19年の持丸泰輝選手が広島に同1位で指名されている。
ウメビンユオ選手は父がナイジェリア人、母が日本人で、旭川で育った。身長181センチの走攻守三拍子そろった外野手で、甲子園の出場経験はないが、今夏の北北海道大会では4番として本塁打を放つなど、4強入りに貢献した。セールスポイントは「全球フルスイングできるところ」。
指名が決まるとチームメートから歓声が上がった。子どもの頃からの夢だったプロ野球選手への切符を手にして「ひとまず安心しました。夢がかなった」とほっとした様子。幼なじみの北星学園大付の石田充冴投手も巨人4位で指名され、二重の喜びに。「足の速さなどの身体能力を生かし、1年目から活躍し、いつかは憧れのソフトバンクの柳田悠岐選手を超えたい」と意気込んだ。
山本博幸監督は「3年生になってようやくチャンスに打てるようになったが、技術はまだまだ。1歩目の出力は抜群。覚えることはたくさんあるだろうが、1年でも長くプロで活躍してほしい」と、辛口のエールを送った。【横田信行】
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