西武から育成7位指名を受け、チームメートに肩車されて笑顔を見せる旭川志峯のウメビンユオオケム明選手=旭川市で2024年10月24日午後8時33分、横田信行撮影

 24日に開かれたプロ野球の育成選手選択(育成ドラフト)会議で、旭川志峯高のウメビンユオオケム明選手(3年)が西武7位に指名された。同高(当時・旭川大高)では2018年に沼田翔平投手が巨人に育成3位、19年の持丸泰輝選手が広島に同1位で指名されている。

 ウメビンユオ選手は父がナイジェリア人、母が日本人で、旭川で育った。身長181センチの走攻守三拍子そろった外野手で、甲子園の出場経験はないが、今夏の北北海道大会では4番として本塁打を放つなど、4強入りに貢献した。セールスポイントは「全球フルスイングできるところ」。

 指名が決まるとチームメートから歓声が上がった。子どもの頃からの夢だったプロ野球選手への切符を手にして「ひとまず安心しました。夢がかなった」とほっとした様子。幼なじみの北星学園大付の石田充冴投手も巨人4位で指名され、二重の喜びに。「足の速さなどの身体能力を生かし、1年目から活躍し、いつかは憧れのソフトバンクの柳田悠岐選手を超えたい」と意気込んだ。

 山本博幸監督は「3年生になってようやくチャンスに打てるようになったが、技術はまだまだ。1歩目の出力は抜群。覚えることはたくさんあるだろうが、1年でも長くプロで活躍してほしい」と、辛口のエールを送った。【横田信行】

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