パリ五輪バドミントン女子ダブルスで銅メダルを獲得した秋田県八郎潟町出身の志田千陽選手が、故郷に凱旋(がいせん)した。パレードやメダル獲得の報告会に出席し、地元からの声援を力に変えているようだった。
菅原咲子アナウンサー:
「時刻は午前9時を過ぎたところです。間もなく志田千陽選手が姿を現します。沿道には地元が生んだスターに声援を送ろうと、たくさんの人たちが集まっています」
町民の女性:
「本当に八郎潟町の英雄、星です。(日の丸の旗を3本持って準備万端)1本で足りませんから」
町民の男性:
「女性でこの辺り出身のオリンピアンでメダルを取るのはまずない。すごいこと」
午前9時半にスタートしたパレード。志田選手を乗せた車が、八郎潟町の中心部を約2キロにわたってゆっくりと走った。
町が生んだ4人目のメダリストに、沿道からは祝福の声が送られた。地元の温かい出迎えに、志田選手は笑顔で応えていた。
パレードを終えた志田選手は、八郎潟中学校で開かれたメダル獲得の報告会で町民に感謝の思いを伝えた。
パリ五輪銅メダリスト・志田千陽選手:
「時差がある中、皆さんが応援してくれているのが私のパワーに変わって銅メダルにつながったと思っている」
また、地元の中学生からの質問に答える場面もあった。
中学3年生:
「志田選手のように何かを長く続けるにあたって、大切だと思うことは何ですか」
志田千陽選手:
「周りの支えに助けられたと自分は思っていて、きつい時に周りを見渡してみるとか、そういうのが自分の中では大切だったと思っています」
午後には県庁を訪れた志田選手。日本代表で共にしのぎを削った北都銀行のナガマツペアや、県の職員などから出迎えを受けた。
そして、県民栄誉章の顕彰式に出席。銅メダル獲得の快挙で、県民に誇りと感動を与えたことをたたえ、佐竹知事から県民栄誉章のメダルや記念品が手渡された。
パリ五輪での戦いを終えて初めてとなる故郷でのひとときは、志田選手にとって大きな力となったようだ。
志田千陽選手:
「たくさんの人が温かく出迎えてくれて、とてもうれしかった。きつい時もあるが、こうやって応援してくれている人が私にはいるんだと実感できたので、これからまた頑張りたい」
志田選手は、ペアを組む松山奈未選手と共に、12月に中国で開催されるワールドツアーファイナルズへの出場を目指す。
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