高校野球 秋季北海道大会決勝(24日・大和ハウスプレミストドーム)
○東海大札幌2―0北海●
昨年と同じ顔合わせとなった北海道大会決勝を制したのは、雪辱に燃える東海大札幌だった。7月から監督に就任した遠藤愛義(なるよし)監督が信頼を寄せる左右両エースがピンチを抱えながらも要所を抑え、四回に得た2点を守り抜いた。
先発を託された左腕の矢吹太寛(たお)は最速140キロの直球に、スライダーとチェンジアップを織り交ぜ、北海打線に的を絞らせなかった。
四回、初めて得点圏に走者を背負うピンチ。「打てるものなら打ってみろ」と強気の投球で、4番の佐竹徠都、5番の草開道登を130キロ後半の直球でそれぞれ打ち取った。気迫のこもった投球が直後の攻撃に流れを作り、先制点につながった。
遠藤監督は「北海打線は、2巡目から球を捉えてくる」と、五回3安打の好投を続ける矢吹を左翼に下げ、六回からは右のエース・高橋英汰が登板。九回は再び矢吹がマウンドに戻り、北海打線の反撃を封じた。
遠藤監督はダブルエース体制について「競争意識も大事だが、勝ち上がることなどを考える中で、2人が切磋琢磨(せっさたくま)するのが一番良い」と語る。北海道大会初制覇となった遠藤監督を胴上げし、ナインたちは満面の笑みを見せた。【高橋広之】
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