民間の信用調査会社・帝国データバンクによりますと、長野県小谷村の栂池高原ホテルが10月9日に長野地裁松本支部から破産手続きの開始決定を受けたことがわかりました。
同社は1965(昭和40)年創業で1972(昭和47)年に法人改組されたホテルの経営業者です。栂池スキー場のゴンドラリフト乗り場近くに立地した観光ホテルを運営し、冬はスキー客、夏季はトレッキング客などに利用されていました。
しかし、バブル経済の崩壊や1995年7月の梅雨末期の豪雨災害、施設の老朽化などにより長年に渡って集客が低迷を続ける中、過年度の設備投資負担は重く収益を圧迫。更に新型コロナウイルス感染拡大の影響で売り上げが落ち込み資金繰りがひっ迫し先行きの見通しが立たなくなったことから事業の継続を断念、2021年3月までに営業を停止していました。
その後、2023年6月には社有の本店建物を売却するなど債務の返済に努めたものの完済には至らず、今回の措置となったということです。
負債は約9億3000万円と見込まれています。
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