オリンピックで合計3個のメダルを獲得した、「アーチェリー界のレジェンド」。近畿大学職員の古川高晴選手が21日、25年の競技生活に別れを告げました

【アーチェリー五輪メダリスト 古川高晴選手(40)】「私にとってアーチェリーは、自分を成長させてくれるもの」

日本勢最多に並ぶ、6大会連続のオリンピック出場を果たした古川高晴選手。

■ わずか4年でオリンピック出場 銅・銀メダル獲得も

【古川高晴選手(2004年)】「近畿大学の古川です!」

古川選手がアーチェリーを始めたのは、高校時代。 それから、競技歴わずか4年でアテネオリンピックに出場。 その後も成長を続け、ロンドンで銀メダル。

そして東京オリンピック…
【実況(2021年)】「10点きたー!2大会ぶりのメダル獲得」

東京では、個人と団体で2つの銅メダルを獲得しました。

■「25年間手を抜かずに努力 未練はない」支えた家族の存在

【古川高晴選手】「状態のいい時に終わりたいねと(コーチと)話していました。
(引退の)大きな理由としては、(後輩に)道を譲る、指導者になる勉強をするということですけど、本当にいろんなことを考えて決断しました」
「25年間、手を抜かずに努力してきたことが私の誇り。未練は…ないと思います」

競技人生を支えたのは、家族の存在。 3歳の息子に引退を伝えた際には…

【古川高晴選手】「きのう伝えたんですけど『パパもうアーチェリーおしまいだよ』って言ったら、『これからずっと遊べるの?』と聞かれれました」
「これからはアーチェリーを他の人に教えるんだよ、それが仕事になるんだよという風に話したので、分かってくれたと思います」

■引退後はコーチに専念 「教え子にメダルを」

現役最後の舞台は、今週末に東京で行われる全日本選手権。

引退後は、近畿大学でコーチに専念し、自ら果たせなかった夢を後輩に託します。

【古川高晴選手】「自分の教え子がオリンピックでメダルや、金メダルをとることができれば、指導者としてそれ以上うれしいことはないと思うので、いつかそういう選手が作れたらいいと思います」

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