高校野球の秋季東海大会は20日、静岡市の県草薙球場などで準々決勝4試合があり、4強が出そろった。26日の準決勝は常葉大菊川(静岡1位)―至学館(愛知1位)、大垣日大(岐阜1位)―岐阜第一(岐阜3位)の顔合わせとなった。
常葉大菊川は中京(岐阜2位)に4―1で逆転勝ち。至学館は聖隷クリストファー(静岡3位)との投手戦を2―0で制した。大垣日大は中京大中京(愛知2位)との延長戦を3―2で制し、岐阜第一は海星(三重1位)に7―0で八回コールド勝ちした。【黒詰拓也】
至学館・鈴木健介監督
今日の初戦が今大会の大一番と思っていた中、先発の尾崎(陽真)が好投した。制球力と緩急を使って工夫する彼の持ち味を存分に出してくれた。
県大会の時と比べて余裕も出てきた。一回の攻撃でエンドランを決めて好機を作り、先制できたのが大きかった。
至学館・尾崎陽真投手
マウンドでは「遊び心」を持ち、打者の反応を見て間合いなどを変えた。「打てそうで打てない。気付いたら試合が終わっていた」と相手に思わせるのが理想。捕手の要求通りに投げ、ピンチをしのぐこともできた。
大垣日大・高橋正明監督
先発の谷之口(翔琉)がよく投げた。強打の相手に対しては弱点を突こうと思うのではなく、直球を軸にした自分の投球で攻めるよう指示した。一回に失点したが、球は伸びており、中盤以降はカーブも決まっていた。
延長十回は迷わず、スクイズで点を取った。谷之口の調子から1点を確実に取った方が相手にプレッシャーを与えられると思ったからだ。(前監督の)阪口(慶三)先生も心配していたので、良い報告ができるのがうれしい。
大垣日大・谷之口翔琉投手
一回に失点したが、落ち着いていた。序盤は真っすぐ中心で押し、投げながら変化球を修正して中盤からはカーブなどを軸に投げた。相手投手に投げ負けないと思った。楽しかった。勝ったことを自信にしたい。
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