第77回秋季東海地区高校野球大会(東海地区高校野球連盟主催、毎日新聞社など後援)は19日、静岡市のちゅ~るスタジアム清水などで1回戦が行われ、秋季県大会3位で出場した宇治山田商は中京大中京(愛知2位)に0-1で惜敗した。
先発を託された背番号1の左腕・長谷川佑慈投手(2年)は緩急を使い、粘り強く投げた。勝利には届かなかったものの、磨きをかけた制球力で持ち味は発揮した。
相手は甲子園常連の強豪校。「格上だからチャレンジャー精神で積極的に攻めた」と内外角に丁寧に投げ分けて凡打の山を築いた。三回に失点後も「2点目は取られたくない」と気持ちを切り替え、四回以降は追加点を与えなかった。
今春のセンバツに出場し、中央学院(千葉)との2回戦では2番手として登板した。打者5人に2四球を与えて3失点するなどほろ苦い経験から、「球速が遅くても、コントロールが良ければ抑えられる投手になりたい」と制球力を意識して練習に打ち込んできた。
県大会3位決定戦で完封勝利を収め、出場を決めた東海大会だった。わずか1失点で初戦敗退したものの、無四球のまま、一人で投げ切った。「今度はチームを勝たせる投手になりたい」とさらなる成長を誓った。【渋谷雅也】
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