【パリ共同】史上初めて選手数が男女同数となる今夏のパリ五輪で、各国アスリートの生活拠点となる選手村に育児室が設置されることが25日、国際オリンピック委員会(IOC)への取材で分かった。26日でパリ五輪開幕まで3カ月。大会期間中でも親子で充実した時間を過ごせるような環境を提供し、乳幼児を抱える選手を支援する。  育児室を巡っては、柔道女子63キロ級で東京五輪金メダルのクラリス・アグベニェヌ(フランス)が、1月に同国のマクロン大統領に対して選手村に幼い娘を入れさせてほしいと直談判。ジェンダー平等を掲げる大会で、支援態勢が課題の一つだった。  IOCによると、おむつを着用する年齢の乳幼児が対象で、子どもの両親なども入室が可能。毎日午前9時から午後9時まで利用でき、個室の授乳スペースや安全な遊び場、おむつを替える場所も設ける。新型コロナウイルスの影響で1年延期された2021年東京大会でも乳幼児を育てる選手の支援は問題となったが、IOCは「完全な育児スペースを提供する五輪は初めて」としている。


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