ドジャースの大谷翔平選手が、笑い声を響かせながらグランドに登場。
リーグ優勝決定シリーズ第3戦へ、試合前練習の大谷選手は半袖、この時の気温は約15度。
ほとんどの選手は長袖姿で練習し、ベッツ選手はニット帽もかぶっていた。
日本時間18日登板予定の山本由伸投手も長袖。
そんな中、ひときわ目立つ大谷選手の半袖姿は気合の表れか。
肌寒い中でも両チームのファンは、試合前から盛り上がりを見せる。
ドジャースファン:
レッツゴー大谷!ショウタイムベイベー!
ドジャースファン:
5 - 3でドジャースになるだろう。大谷が3ランホームランを打つと思う!
メッツファン:
私たちのチームは、(大谷選手を)コントロールできている。左投手に対して相性が悪そうだから大丈夫だと思う。
敵地・ニューヨークだけあって、スタンドはメッツファンで埋まり、メッツの選手に送る大声援が球場中を包み込む。
一方…
ドジャースの選手が登場すると、割れんばかりのブーイングが容赦なく降り注いだ。
そんな完全アウェーの状況の中、大谷選手の第1打席。
積極的に初球を打って出たが、ここはファーストゴロ。
いきなりのヒットとはならなかった。
それでも2回に、ドジャースが1アウト2・3塁のチャンスをつかんだ。
ここで、7番キャッチャーのスミス選手の打球をメッツのセベリーノ投手がキャッチできず先制に成功。
その後、さらに1点を加え、2 - 0とする。
大谷選手の第2打席は3回。
厳しいボールをしっかりと見極めてフォアボールを選ぶ。
投手陣が心配されたドジャースだが、この日の先発、ビューラー投手は、ピンチを背負いながらもきっちりと抑え、無失点で切り抜ける。
ドジャースの2点リードで迎えた5回オモテの先頭打者は、大谷選手。
この日3度目の打席も、ランナーなしで迎えます。
すると、鋭いスイーパーを打ち損じ、ライトフライ。
このプレーオフ、ランナーなしの場面では、ここまで24打席ノーヒットとまったく当たりが出ていない。
それでも味方打線は好調ぶりを発揮。
6回に大谷選手の目の前で、キケ・ヘルナンデス選手が2ランホームランを放った。
これに続きたい大谷選手だったが、第4打席は空振りの三振で、ランナーなしの打席でのノーヒットは続く。
第3戦も快音なしかと思われた8回、見せ場はやってきた。
大谷選手の前に2人のランナーが出た。
走者ありでは、8打数6安打。
得点圏では、5打数4安打と驚異の数字を残している大谷選手。
期待度マックスの第5打席!
実況:
高々と打ち上がった一打はライトへ!
大谷がやった!2階席にたたき込んで、7 - 0と突き放した!
ライトポール際に飛び込む特大の一発は、プレーオフ7試合ぶりとなる2本目のホームラン。
チャンスでの無類の強さを見せつけ、勝利を決定づけた大谷選手。
試合前にはあれだけ盛り上がっていたメッツファンを黙らせる一発となった。
すると、球場の外では異変が。なんと続々とファンが帰り始めた。
まだ試合中にもかかわらず、大谷選手がホームランを打った直後から、メッツファンが続々とスタジアムをあとにしていた。
メッツファン:
大谷に3ランホームランを打たれた!だからもう帰るしかない!
メッツファン:
(大谷は)怖いバッターだね!
運が悪かったよ。だから負けたんだ!
一方的な展開となった試合は、ドジャース投手陣も無失点に抑え、8 - 0と快勝。
これで2勝1敗となった。
大谷選手にも快音が戻り、ワールドシリーズまであと2勝となった。
明日の第4戦の先発は山本由伸投手。
地区シリーズでは、大事な最終戦で、5回無失点と好投。
先輩・大谷選手に「よくやった」と迎えられ、2度目となる歓喜のシャンパンを浴びた。
メジャー1年目ながら、その右腕にチームの期待がかかる。
山本由伸選手:
やっぱり、立ち上がりは、すごく大切だと思いますし、先制点が流れを左右することもすごくあると思うので、ピッチングの中でも立ち上がりはすごく大切にしています。
ドジャースを投打で支える、大谷選手・山本投手の日本人コンビが、ワールドシリーズ進出に王手をかけられるか。
18日の第4戦も注目の試合となる。
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