サッカーJ1のFC町田ゼルビアが、選手や監督らをSNSで誹謗中傷した投稿者を名誉毀損などの疑いで刑事告訴した。

FC町田ゼルビアの藤田晋・社長兼CEOは、「クラブの好調な成績と比例するように、無数の誹謗中傷を浴びており、それはもう酷いものでしたが、これまでは新参者への洗礼かと目を瞑ってきました。しかしながら、もう限界です。既に多大な実害、実損が出ており、これ以上はもう看過しないことを決意しました」「完全に度が過ぎており、これはイジメの構図と同じです。」とコメントした。

チームの代理人弁護士によると、10月6日、誹謗中傷に関する情報提供窓口を設置した結果、これまでにおよそ1000件の情報が寄せられたという。

このうち特に悪質と判断した複数人の投稿者について、チームは名誉毀損と信用毀損の疑いで東京地検に刑事告訴した。

チームが問題視している投稿の中には、監督や選手を「ヤクザ」「チンピラ」、「存在が粗大ごみ」などと批判したり、スタッフの容姿について「犯罪者みたいな顔」と揶揄するものがあったという。

FC町田ゼルビアの「弊社及び弊クラブは、引き続き『安全・安心・快適』で『日本一 笑顔溢れるスタジアム』づくりを目指しており、ご来城者の皆様にもピッチ上の選手同様に、フェアな応援や安心して観戦・応援をしていただける環境となることを切に願っております。繰り返しとはなりますが、ファン・サポーターの皆様におかれましても、節度ある行動を何卒宜しくお願いします」とコメントした。

藤田晋・社長兼CEOのコメント全文は以下の通り。

この度、加藤弁護士のご協力の元、弊クラブに所属する選手、監督、スタッフおよび弊クラブに向けて誹謗中傷した者を対象に、刑事告訴をすることとなりました。

昨年来、クラブの好調な成績と比例するように、無数の誹謗中傷を浴びており、それはもう酷いものでしたが、これまでは新参者への洗礼かと目を瞑ってきました。

しかしながら、もう限界です。既に多大な実害、実損が出ており、これ以上はもう看過しないことを決意しました。

「FC町田ゼルビアなら叩いてもいい」、あるいは「FC町田ゼルビア側に叩かれる問題がある」と思い込んでいる人たちの行動は、完全に度が過ぎており、これはイジメの構図と同じです。

この状況を変えるには、対象者がインパクトのある処罰を受けることで、コトの重大さを理解してもらうしかないと思っています。

今後、継続的に、かつ徹底的に、我々は断固たる姿勢で誹謗中傷に対処して参ります。

本件をきっかけに、弊クラブの選手・監督・スタッフが、1日でも早く、サッカーに集中できる状態に回復することを願います。

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