プロ野球・阪神の藤川球児新監督(44)が15日、大阪市内で就任記者会見を行った。阪神のチームカラーである黄色のネクタイで臨んだ藤川監督は「当然勝ちに行きます」と1年目からリーグ優勝を目標に掲げた。3年契約で年俸8000万円(金額は推定)。背番号は22。
監督就任の決断について「特にないです。自然(な流れ)なのかな」と話し、「(人生経験を重ね)自分が下す決断に少しずつ自信を持てた。『うまくいかないことがある』と周りは言うかもしれないけど、僕は大丈夫だと思っている」と力強く語った。
高知商からドラフト1位で入団した1999年から岡田彰布前監督(66)の指導を受けるなど岡田氏を「大恩師」と慕う。監督の仕事について「普通にやったらいい。これがリーダーの仕事なのかなと思いますね」と、岡田氏も信条とした「普通」という言葉を口にし、奇をてらうことはしないという。
理想の野球は「3点ほど取ったらゲームをきっちり終わらせる安定の野球、そこが一番ベースにある。面白みのある野球ではない」と、阪神の伝統である投手中心の守りのチームに変わりはない。
藤川監督は岡田氏より20歳以上若くなる。選手との距離感については「(近)寄りすぎると良くない。監督として向き合う。選手たちも迷うんで、迷わせないことが重要」と話し、コーチには主体的な動きを求め、その意見を吸い上げて指揮を執る考えだ。「あくまで感情的にならず柔らかく、選手たちがグラウンドで荒ぶるように(指導したい)」と語った。【荻野公一】
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