スタンドアップパドルボード(SUP=サップ)のAPPワールドツアーが5、6日、韓国の釜山で行われ、名護市に住むKANAKA沖縄の荒木珠里(18)=NHK学園高3年=が、大会史上最年少で総合優勝して同ツアーの年間王者となった。荒木は世界のサップ主要団体三つを制し、11月に4団体目の王座を目指す。「主要4団体の統一王者になってサップ界を盛り上げたい」と力を込める。
大会はスプリント(300メートル)とディスタンス(9キロ)の2種目で争われた。
スプリント決勝は複雑な地形による波の影響を受けたが「パワーがついており大柄の外国人選手と競り合えた」と準優勝した。
ディスタンス決勝は「小さい頃から沖縄の外洋で練習してきた自分だけの強み」という、細かく回転力のあるパドルさばきと波に乗る技術で、2位を300メートル以上離して優勝した。
総合得点は2位選手と同点だったが、規定によりディスタンス王者の荒木が総合優勝を果たした。
これで世界のサップ主要4団体(同ツアー、ユーロ世界ツアー、ISA、ICF)のうち、3団体で頂点に立った。11月に優勝経験のないICFの世界選手権(アメリカ)に挑む。「この1カ月でさらにレベルアップして統一王者を目指す」と意気込んだ。(仲間勇哉)
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