スポーツの日の14日、各地でスポーツイベントが開かれた。秋田県にかほ市では、スケートボードの大会が開かれた。7月に豪雨被害を受けた秋田と山形の支援につなげようという狙いで、参加者が熱い滑りで被災地の復興を誓った。
次々に繰り出されるスケートボードの大技。秋田・山形豪雨災害復興支援と銘打った大会で、2023年4月、にかほ市にオープンした「竹嶋潟スケートパーク」で初めて開かれた。
7月の大雨でスケートパークから車で5分ほどの平沢地域では、住宅が浸水するなどの被害を受け、現在も避難生活を余儀なくされている人がいる。
大会は大手スポーツショップと市が開いたもので、参加費の一部が市に寄付されるほか、会場では募金活動も行われた。
市内の被災地域で1カ月にわたりボランティア活動にあたった日本赤十字秋田短期大学の講師及川真一さんも協力し、活動の様子を収めた写真で「発信し続けることの大切さ」を訴える。
日赤秋田短大・及川真一さん:
「“応急対応”と“町の復興”は同時に動かないと地域の再生は難しいといわれている。スケートボードで山形と秋田をつないで災害が起きた秋田と山形を知ってもらいたい」
スケートパークには、若い世代を中心に隣の山形も含め他県から泊まりがけで訪れる人も増えているということで、交流人口増加にも貢献している。14日はベテランの大人から初心者の子どもまで50人以上が訪れ、声援を送ったり技にチャレンジしたりして復興を誓っていた。
山形・酒田市から:
「地元も結構ひどく被災していたので、何かの役に立てれば。チャリティーということなので、にかほ市に早く復興してほしい」「みんなが盛り上がる技を見せたい」
にかほ市スポーツ振興課・佐藤紀子課長:
「若い人たちも興味が無かった人も、大会を通じて災害を知ってもらおうといういいきっかけになれば。にかほ市ではまだ避難している人がいる。そのような人たちに元気になってもらいたい」
復興支援のスケートボード大会は今後も継続して開催の予定となっている。
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