初戦を突破した仙台育英・須江航監督=福島・ヨークいわきスタジアムで2024年10月12日午前11時30分、牧野大輔撮影

 高校野球の秋季東北大会は12日、福島県いわき市のヨークいわきスタジアムなどで開幕した。2022年夏の甲子園大会優勝の仙台育英(宮城1位)は、弘前学院聖愛(青森3位)に4―0で快勝し、白星発進した。仙台育英・須江航監督の試合後の主なコメントは次の通り。

仙台育英・須江航監督

 ロースコアは覚悟で、ダイヤモンドの中で攻めないと勝てない。そういった意味でラッキーな部分もあった。(二回の先制点も)相手の内野手が後ろに守っていて、(1、2球目でバントファウルで)スクイズが決まらなくてもゴロで点が入った。(延長で)タイブレークまで想定していたので、前進守備だったら逆に苦しい展開だったんじゃないかな。

 <相手先発の芹川丈治投手について>

 いろんな投手を分析してきた中で、世代屈指の打ちづらい投手。球速差のない直球と変化球をうまく投げ分けてきた。右打者には内角を攻めてくるので引っ張り、左打者は外角に真っすぐとスライダーの出し入れでくるので引っ張らずに流す。(レフト側を狙った)「左45度」を狙っていくと話した。

 <先発した1年生の井須大史投手が7回無失点>

 井須の良さが生きる相手かなと思ったので任せた。五回まで行ってくれたら二重丸をあげようと思っていた中で、七回まで投げてくれた。今日は花丸です。

 <夏は甲子園出場を逃した>

 新チームのテーマは「壊す」です。仙台育英ってこういうふうにやれば甲子園に行けるよね、甲子園の決勝に2年連続で行けるよね、みたいな何となくの空気感や型みたいなものをぶっ壊そうぜと。今年の夏の甲子園をみて、進塁打やセーフティーバントを生かした細かい野球の大切さを(準優勝した)関東一高さんや、明徳(義塾)さんが教えてくれた。だが、うちは長打も正義だと思っている。バット(の基準)が変わっても芯に当たれば飛ばせる打者は飛ばす。そこをうまく融合させることを目指しています。新しいチャレンジをしていったチームだけが、次のチャンピオンになれると思っています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。