プロ野球・オリックスで投手コーチから昇格した岸田護新監督(43)が11日、大阪市内の球団施設で就任記者会見に臨み、「全員が勝つということに向かい、ファンに喜んでもらえることを一番に考えるチームになっていけたら」と抱負を語った。
昨季までパ・リーグ3連覇に導き、6日に監督の退任を表明した中嶋聡前監督(55)の後任。2006年の入団以来オリックス一筋で、19年に引退してからはコーチとしてチームを支えた。43歳での就任は2004年オフの近鉄との合併以降では最年少で、合併後のオリックスに新人として入団した選手の監督就任も初となる。
今季5位だったが、岸田新監督は「実力のある選手はすごく多い」と評価。中嶋前監督が退任に際して指摘したチーム内の「慣れ」については、「選手に限らず、『中嶋さんに任せておけばなんとかなる』という空気はあった。もう一度一丸となって、同じ方向を向いて戦っていけたら」と話した。
福良淳一ゼネラルマネジャーは「選手のことを一番よく分かっている。(現在のチームの)システムや流れが一番分かっている人間が適任かなというところ」と選任理由を説明した。
大阪・履正社高から東北福祉大、NTT西日本を経て2006年に入団。通算433試合、44勝30敗63セーブだった。【石川裕士】
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