関東学生優勝大会の決勝で相手を激しく攻める筑波大の田城選手=東京・日本武道館で2024年9月8日午後5時51分、高橋将平撮影
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 剣道の大学日本一を決める「第72回全日本学生剣道優勝大会」(毎日新聞社、全日本学生剣道連盟主催)は14日、Asueアリーナ大阪(大阪市)で開かれる。9月の関東学生優勝大会で史上初の5連覇を果たした筑波大、前回大会で30年ぶりの日本一を達成した法政大など関東勢を中心に優勝争いが展開されそうだ。【中村有花】

 地力で優位に立つのは関東王者の筑波大。関東大会は、三将の田城智也選手(3年)が勝負強さを発揮した。準決勝の日体大戦では中盤に相手が勢い付く中、豪快なメンを決めて再び試合の主導権を奪い、決勝でも優勝を大きく引き寄せる一本勝ちを収めた。全日本学生選手権で準優勝した主将、平尾尚武選手(4年)にマークが集まりがちだが、個々の試合巧者ぶりも目を引く。

法政大の鈴木龍哉選手(4年)は昨年は全日本選手権で8強に入った実力者。大学初の団体連覇へ挑むチームを主将としてまとめる=東京・日本武道館で2024年9月8日午後6時、高橋将平撮影
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 法政大は実力者ぞろい。主将の鈴木選手は昨年の全日本学生選手権準優勝で、全日本選手権でも前回王者の村上哲彦六段(愛媛県警)を初戦で破り8強入りを果たした。矢野選手は今年の全日本学生覇者。副将、大将として控える2人に加え、前回大会の決勝で流れを変える働きを見せた高橋京太郎選手(3年)の存在も見逃せない。関東大会ベスト4の日本体育大、国士舘大も戦力は充実している。

法政大の高橋京太郎選手(3年)。30年ぶりに日本一となった前回大会では、決勝で試合の流れを変える働きを見せた=東京・日本武道館で2024年9月8日午後5時42分、高橋将平撮影
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 「台風の目」となりそうなのが、九州大会で初優勝した別府大だ。決勝で接戦の末に鹿屋体育大の20連覇を阻止。ここ数年、着実に力をつけ、全日本過去4回優勝の鹿屋体育大を上回る存在となった。九州王者として臨む全日本で一気に優勝争いに割って入れるか。

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