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<ナショナルズ1−4ドジャース>日本時間24日 ナショナルズパーク

ドジャース大谷翔平投手(29)がメジャー7年目で自身初となる敵地ナショナルズ戦に「2番・指名打者」で先発出場し、9回の第5打席に今季6号ソロ本塁打を放った。打球速度は118.7マイル(約191キロ)と本塁打では自己最速を記録。打った瞬間に本塁打とわかる、大谷らしい打球な上に、弾丸ライナーで右翼スタンド二階席へ突き刺さった。

“最速”本塁打を放った大谷 この記事の写真

9回の第5打席、ここまで1四球を選ぶも3打数無安打と連続試合安打も途切れるかと思われたが、この場面を一振りで逆の展開に持っていくのが大谷だ。この回から登板した右腕バーンズが1ボールから投じた2球目、86マイル(約137km/h)のスプリットを完璧に捉えると、打球はあっという間に右翼スタンドの2階席に突き刺さった。飛距離450フィート(約137m)、打球速度118.7マイル(約191km/h)。スタットキャストが導入された2015年以降ではドジャース全体でも最速本塁打、まさに突き刺さるという表現が適切なような打球だった。

打率、OPSともにリーグトップ

連続試合安打を自己最長の8に伸ばし、日本人選手最多を更新する24球場目となる本塁打を記録した。打率も3割6部4厘と少し低下したが、OPS1.107と、共にMLB全体でトップ。ドジャースの同僚マンシーは「私の人生で見た中で最も速いトップスピンのボールだった。アッパーデッキ(2階席)にトップスピンで打つなんて、かなりの印象だ。確かにトップスピンだった。バックスピンで打ったら、間違いなく場外だよ。」と驚愕な打球だったと語るが、さらなる驚きはロバーツ監督のコメントだった。「とても印象的だった。あんな打球が打てるのは(ヤンキースの)スタントンやジャッジなどほんの数人だ。トップスピンのかかったライナーが二階席まで飛んだ。あんなことができる選手はほとんどいない。彼は(ジョークで)詰まったと話していた。バットから稲妻が発せられたんだ」。

ホームランボールをキャッチしたピクター・マーティンズさん

ホームランボールをゲットしたのはドジャースのエース左腕カーショーのユニフォームを着た男性ファンだった。目の前に転がってきたボールを拾うと2度拳を突き上げると、大谷が試合前にベンチ内で披露するフュージョンポーズを披露した。

確信歩き

ナショナルズの右翼手ロサリオは、大谷が放った打球がアッパーデッキに突き刺さるのを見ながら動こうともせず、打たれたバーンズも「あれは失投だったと」語るが、打たれた瞬間に「誰もが何が起こったのか説明できないほどの速さで打球が客席に入った。」と振り返ると打球を追うことはしなかった。

誰もが驚愕する本塁打だった。ただ、大谷だけが淡々と振り返り、いつもと変わらず、淡々と球場を去っていった。

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